ボトルの飲み口の研磨はガラス用砥石で

今、お教室のワークショップのキット用に
ボトルをカットしているんですが、
細くなっているボトルの口部分は
ルーターがかけづらいことに気付きました。

カットはしていないので鋭利ではありませんが
逆につるんと断面が丸みを帯びているので
コパーテープを巻く時に滑らないように
研磨はしておきたい部分です。


さて、ルーターが使えない…
そんな時は、、

ガラス用の砥石が使えます!

長い歴史を持つステンドグラス。

中世ヨーロッパ、まだルーターなんていう
恐ろしく便利な機械も存在しなかった時代

カットされたガラスの研磨には
砥石が使われていました。


昔、私も経験のために
40cm超えのステンドグラス作品を
ルーターを使わずに
この砥石だけで仕上げたことがあります。

腕が激しく筋肉痛になり
気の遠くなるような重労働でした。

遠い昔のステンドグラス職人達がいかに地道に
手作業でガラスを砥石で研磨していたかとを思うと
大いに畏敬の念を感じます。


砥石でガラスを削ると、
砥石の石砂とガラス粉が一緒になって
大量に削れ落ちます。

水は使わないので空気中に舞った粉塵を
吸ってしまわないように注意です。
マスクはした方がいいかもしれません。



元は長方形だった砥石が、ガラスを研磨しながら
それ自身も削れていき
その形状がSカーブの曲線になっていく過程は
研磨の造形美です。

不思議な形。。

ということで、、

▪️ちょっとだけ飛び出たガラスを削りたい時、
▪️ルーターの刃が届きにくい場所の時、
▪️ガラスの断面を水平に整えたい時、
などなどは、

砥石を使ってみると、意外と
痒いところに手が届くような感覚で
気楽に研磨することができるので

一つ持っておくといざと言う時に
重宝すると思いますよ!



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